基礎の寿命とコンクリートのかぶり厚

鉄筋がどのくらいコンクリートで覆われているかでコンクリートの寿命が変わり、ひいては基礎の寿命が大きく変わります。

 

どういう事かを少し解説いたしますと、鉄筋コンクリートは現代の構造物として非常に堅固な物の代表格で、雨の多い日本でも優れた耐久性を発揮します。

 

鉄筋コンクリートは、圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋がうまく一体となって機能しています。で、その寿命がどのように決まるかというと、コンクリートはアルカリ性で、外気は酸性です。酸性の外気(雨などを含む)がアルカリのコンクリートを刺激し中性化していきます。中性化するとどうなるかというと、コンクリートの強度が低下していき、ただの粉末になっていきます。この時、中にコンクリートに守られていた鉄筋は、中性化が鉄筋まで到達すると空気や雨水にさらされ、錆びて膨張の末コンクリートが爆裂により破壊される事になってしまいます。

 

ざっくり言うと、この鉄筋までの中性化時間が鉄筋コンクリートの寿命となります。

 

表面を塗装やタイルで保護することは非常に有効で必要なことです。ただ、それ以上にこのコンクリートの鉄筋を覆う厚みを適正にまんべんなく確保しているかが重要になってきます。

 

この厚みの事を「かぶり厚」と申します。

 

見えないところで、非常に重要な施工が行われています。現在の施工現場は、ローコスト・人材不足・知識を含めた能力不足などで、下請け業者任せの場合が多いのが現状です。・

 

皆さん、気をつけましょうね。

 

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