フラット35適合基準審査でNGな件

最近、中古住宅適合審査で不適合物件が増えてきました。背景に国が推し進めている中古住宅の活用に関する補助支援があるのかも知れませんし、この傾向は増えてくると思われます。

今回は、基礎の幅木についてです。通常、幅木の高さを40センチ以上としています。築後10年を超えるものは、外構変更などにも考慮してか30センチ以上あれば良いことになっています。

通常は、この範囲に納まっているのですが時々全く確保されてない物件があります。

大きく2つに分ける事が出来ますが、一つは30年以上経った物件です。古い物件の場合、接道する道路の整備が進み同時に路面の高さが諸条件により高くなっている傾向があります。

既存の住宅は、接道する道路よりも高くすることで敷地内に雨水が溜まらないようにします。結果的に敷地内の土が盛られる分幅木の高さが低くなるという寸法です。

これには、深刻な欠陥を招くことになります。何かと言いますと、これらの建物が経った30年以上前の物件は敷地内に雨水桝もなく排水設備が整備されていない場合が多くにあります。しかも床下は土の状態が殆どでその敷地内の地面の高さ関係は、敷地内地面の高さより床下の地面が低い関係になり、雨の日など床下に雨水が侵入し易く常に湿気を帯びた状態となる構図です。

古い建物(旧耐震以前のものなど)は、全面リフォームした物件などこのようなことが大きなチェックポイントですね。

幅木の低いもう一つの場合は、次回にお届けしますね。

 

 

img_9345 img_9349 img_7194 img_6880 img_6876

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
イクスプラン一級建築士事務所
https://eqsplan.com/
住所:〒814-0121 福岡市城南区
神松寺3-14-20-1013
TEL:092-862-8880
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇