こんにちは。
福岡の住宅診断(ホームインスペクション)でおなじみのイクスプランです。
今日は以前更新した「耐震基準適合証明書」についてのブログの続きで
耐震診断についてご紹介したいと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
【重要】耐震基準適合証明書についてのお知らせ
前回の内容を要約すると…
・法案の改正により、新耐震基準が適用されている建物は、
耐震基準を満たしているかの調査・証明書がなくても減税対象となった。
・しかし、新耐震基準が適用された建物でも、大幅なリノベーションや増改築などが行われた結果、
建築当初の強度を維持できていない建物が多いというのが実態。半倒壊などの恐れがある。
・そもそも当時の基準に合致していたとしても現行法の基準を満たしてない可能性がある。
・また、満たすものであってもその通り施工されて無い場合がある。
・減税対象になる物件が全てチェックがいらない安心な物件とは限らない。
では逆に、
耐震診断を行った場合、どんなことがわかるのでしょうか?
そもそも「耐震診断」とはどういうものなのか、ということと一緒にご紹介したいと思います。
耐震診断とは?
その名の通り、家の耐震性を調べる調査のことです。
大きな地震が起こった時に、「倒壊しない強さ」があるかどうか、という視点で判定します。
評点 | 判定 | |
1.5以上 | ◎ | 倒壊しない |
1.0~1.5未満 | 〇 | 一応倒壊しない |
0.7以上~1.0未満 | △ | 倒壊する可能性がある |
0.7未満 | × | 倒壊する可能性が高い |
このような感じです。
でもこの評点はどのような検査を経て判断されるのでしょうか。
建物の強さにはいろんな要素が関係しています。
例えば
・地盤(普通の地盤なのか、埋立地なのかなど)
・地形(平坦な場所か、斜面なのか)
・基礎(基礎に鉄筋がはいっているか、ひび割れはないか)
・壁(材料はなにか)
・劣化度(築年数はどれくらいか。屋根・床など家の各部がどれくらい劣化しているか)
といったようなものです。
それらをそれぞれ点数化し、総合評価したものが先程の表の評点です。
どんなに建物がしっかりしていても地盤が弱ければ地震に耐えることができません。
例えば、建物西側はしっかりしていても、建物東側の壁の劣化が進んでいれば、建物の強さのバランスが保てずに倒壊してしまう可能性もあります。
築年数がどんなに新しくても、雨漏りしている箇所があり、その部分が弱ってしまっていればそこから倒壊のきっかけとなってしまう可能性も考えられます。
例を挙げるときりがありませんが、「建物の強さにはいろんな要素が関係している」んだなということだけ覚えていてください。
どうやって調査するの?
でも、すでに建っている建物を内部から1から調査しようとするには、
沢山の費用と手間が掛かってしまいます。
そのため、イクスプランでは、「一般診断法」といって
お家を建てた際の設計図をもとに、目視や道具を使って、物件を破壊せずに耐震診断を行います。
現在も図面通りの壁の位置が保たれているか、筋交などの補強材が入っているかなどを調べます。
調査した内容を点数化し、総合的にお家のバランスがとれているか、それで地震にどれほど耐えられるのかを報告書にまとめます。
もし調査結果が良くなかった場合は?
評定が1.0未満の場合は、建物が地震に耐えられない可能性が高いということですので
できるだけ早く補強することをお勧めいたします。
イクスプランでは調査だけではなく、その調査結果をもとに、どこをどのような方法で補強すればいいのか「補強計画」というものを作成することもできます。
補強計画を作成後、それをもとに補強工事が行われますが、その工事が適切に行われているかなども確認します。
それをもとにお家を補強していただくことで、現在の弱い部分を補強し、
より揺れに強い状態にすることができ、安心して住める住宅を手に入れることができます。
「補強計画」、「耐震診断を実際を行われた住宅」について、これから数回に分けてご紹介したいと思います。
なんとなく、耐震診断とは?というものを知っていただけたでしょうか。
でも、本当にそれが大事なのか、お金を掛けてするべきことなのか、まだ迷っておられるでしょうか?
次回のブログでは、実際に耐震診断を行い、倒壊の可能性があるということで補強工事を行った方の例をいくつかご紹介したいと思います。
耐震診断の必要性について皆さまご自身で判断していただける材料になると思います。
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