基礎工事の欠陥-2

今回は、基礎工事の欠陥パートⅡです。(好んで施工不良の話題を出したいわけではありませんが(・_・;))

 

基礎工事は、建物を支えるうえで最も重要な工程ですが、コンクリートで埋めてしまえば破壊しなければ、寿命が尽きるまでまたは、よほどの問題が発覚して調査を行わない限り施工不良は判りません。

 

多少、ひびが入ったり沈下しても、もうだいぶ経ちますもんね、とか、地盤の影響かもしれないし多少はありますもんね。などとはぐらかされることも。

 

そのようなことがない様に、工事のポイントで第三者の専門家が施工主に代って立会い、チェックする「工程検査」があります。

 

今回は、その依頼で立会い検査を行ったのですが、とんでもないことをやっていました。(指摘しなかったら、このまま工事を進めていたのかと思うと、客をなんと思っているのかと怒りがこみ上げてきます。)

 

基礎の立上り部分に当たる鉄筋の様子ですが、切断されています。手に持ったらすっと持ち上り、わが目を疑いました。なぜこのようなことをするかというと、立上り基礎の上に載せる土台・柱との位置がずれているわけです。そのずれが、底盤の打設完了後に分かったものだから、位置合わせのために鉄筋を切断したり、まげたりしているわけです。

 

あきれて言葉になりません。

 

夢の広がる外観や間取りデザインであっても、施工が伴っていなければ、意味がありませんね。

 

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基礎工事の欠陥

同じ住宅を建てるも施工の内容や精度によって品質や寿命・強度に雲泥の差が出てしまします。

 

まずは、基礎工事から見ていきましょう。

 

この場面は、基礎の底盤コンクリートを打設した後の状態です。1mほどの土留めブロックがあって、近接している基礎がえぐれた状態になっています。

 

この状態だと、えぐれている部分の地盤の地耐力が0に等しく少しではありますが、新しく建てているにもかかわらず不適切な施工内容と言えます。あとで、横から土を詰めても地帯欲の効果は殆ど得られません。

 

施工の順番としては、まず土留め工事を完成させて地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行い、初めて基礎工事を行う手順を踏むべきところですね。

 

工務店や施工会社は、もちろんプロですからプライドを持ってやってもらえば、なんらいうことはないのですが、残念ながら何も言わないで済んだことは、依頼物件ではありませんでした。

 

ちなみに、この基礎はほかの施工不良の指摘もあり、取り壊して作り直すことになりました。

 

皆さんも、信用することは大事なことですが、一生に一度の大きな買い物で後悔しなくて良い様に気をつけましょうね。

 

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