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念願のマイホームを建築中に、自分たちが住む家がどのように作られているのか、大工さんたちがきちんと施工をしてくれているのか気になりますよね。
しかし、「いきなり建築現場に入って行って、工事中の家を見学してもいいのかな?」「作業しているときに声をかけたら迷惑じゃないかな?」と気になっている方も多いでしょう。
そこで今回は、
- マイホームの建築中に勝手に見学に行ってはいけない理由
- 建築現場を見学するときの5つの注意点
などについてお伝えします。
建築現場を見学するときのポイントについて紹介しますので、自分たちの家が完成するまでの工程を見てみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
自分の家でも建築中に勝手に見学に行くのはNG
はじめに、自分たちが住む予定の家の建築中に、勝手に見学に行ってもよいのかをお伝えします。
結論から言うと、たとえ自分の家であっても、建築中に許可を取らずに見学に行ってはいけません。
自分が購入した土地や建物であっても、建築途中の場合は必ず施工業者に確認を取ってから見学をする必要があります。
その理由について、次の章から説明していきます。
マイホームの建築中に勝手に見学に行ってはいけない理由
続いて、マイホームの建築中に勝手に見学に行ってはいけない理由について解説します。
マイホームの建築中に勝手に見学に行ってはいけない理由は下記の通りです。
- 引き渡し前の建物の所有者は施工者であるから
- 施工者は現場監督の責任があるから
- 作業の邪魔をしてしまうから
それぞれお伝えします。
引き渡し前の建物の所有者は施工者であるから
マイホームの建築中に勝手に見学に行ってはいけないのは、引き渡し前の建物の所有者は施工者になっているからです。
たとえ自分の家であっても、契約書に明記されている場合を除き、基本的に建築中の住宅の所有者は施工者となります。
その理由は、建築中の住宅の資材などを施工者が負担しているためです。工事が完了し、建物の引き渡し手続きが終わってから契約者の所有物となります。
施工者は現場監督の責任があるから
2つ目の理由は、施工者は現場監督の責任があるためです。
家の建築現場では足元が不安定なところがあったり、釘や木材の破片などが飛んできたりする場合もあります。
万が一工事の依頼主である施主(せしゅ)が工事現場の見学中にケガをしてしまうと、施工者が責任を負うことになります。
こうした理由から、事前に見学をしてよいか施工業者に連絡をし、現場の指示に従って安全に見学できるようにする必要があります。
作業の邪魔をしてしまうから
3つ目の理由は、いきなり見学に行ってしまうと作業の邪魔になってしまうためです。
作業中に急に見に来られて現場の中をウロウロされると、大工さんたちは思うように作業を進められなくなり、効率が悪くなってしまいます。
作業効率が悪くなると工事の遅延につながるため、予定がずれ込んでしまう場合もあります。
そうすると家の引き渡し日がずれ込んでしまう可能性もあるため、あらかじめ確認を取り、邪魔にならない範囲で見学をするようにしましょう。
事前に許可を取っていれば見学してもOK
無断で建築中の現場に見学に行くのは避けるべきですが、きちんと施工業者に確認を取っていれば見学をしてもかまいません。
家の建築途中に見学に行くと下記のようなメリットがあるため、完成前に下見をしておくことをおすすめします。
- 設計図通りに工事が進められているか確認できる
- 現場の管理状態をチェックできる
- 品質に問題がないか確かめられる
- 予定通りに作業が進んでいるか確認できる
見学時に設計図と照らし合わせながら施工が終わった部分を観察してみると、設計ミスに気付くきっかけになる場合があります。
建築途中でミスに気付ければ、建物が完成してから気付くよりも修繕しやすいため、気になった点があれば現場監督へ質問をしてみましょう。
また、道具が乱雑に散らばっていないか、雨の日はビニールシートをかぶせて養生をしているかなど、現場の管理状態もチェックしましょう。
柱にひびが入っていないか、釘が飛び出ていたりしないかなど、施工品質に問題がないかどうかも確認をします。
さらに、現場の進捗状況を見て予定通りに工事が進められているか、遅延をしていないかを確かめましょう。
建築中に見学に行く適切な頻度はどのくらい?
次に、建築中に見学に行く頻度についてお伝えします。
建築現場に見学に行く頻度としては、週に1回、あるいは2~3日に1回くらいにしておきましょう。毎日のように見学に行ってしまうと作業の邪魔になってしまうため、ある程度間隔を空けてみてください。
建築中に見学に行くのは何時頃がよい?
建築現場に見学に行く時間帯としては、大工さんたちがお昼休憩を取る12時~13時頃がよいでしょう。
お昼休憩時には大工さんたちが外に食べに行っている場合もあるため、邪魔をせずに見学できます。
また、10時と15時頃にも休憩を挟むことが多いので、休憩時間中に見学をさせてもらうのもよいでしょう。
見学をしていて気になった点があったときは、大工さんたちの様子を伺いながら質問をしてみてください。
自分たちの家を作ってくれている大工さんたちとコミュニケーションを取る絶好の機会ですので、迷惑にならない程度に会話をしてみましょう。
建築現場に見学に行くときに手土産は必要?
建築現場に見学に行く際に、手土産は必要なのか迷う方もいるかと思います。
手土産は基本的に不要なので、持参しなくても大丈夫です。
ただ、大工さんたちへ感謝の気持ちを伝えるために、手土産を持って行くのはかまわないので、さりげなく渡してみてください。
手土産には、休憩中に飲んだり食べたりできる飲み物やお菓子を選ぶとよいでしょう。
缶コーヒーであれば好みに合わせて選べるよう無糖と加糖のものを用意し、お菓子は手を汚さずに食べられる個包装されているものがいいかもしれません。
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建築現場を見学するときの5つの注意点
ここからは、建築現場を見学するときの注意点についてお伝えします。
建築現場を見学するときの注意点は下記の5つです。
- 動きやすい服装で行く
- ヘルメットで頭を保護する
- 建物に触れないようにする
- 大工さんたちにあいさつをする
- 自分の希望は大工さんではなく担当者に伝える
これからお伝えする注意点を踏まえ、建築現場を見学するようにしましょう。
それでは、それぞれ詳しくお伝えします。
1.動きやすい服装で行く
1つ目が、建築現場を見学する際は動きやすい服装で行くことです。
建築現場は足場が悪いため、ズボンやスニーカーなど動きやすい服装で行きましょう。
釘が飛び出ていたり、工具が床に置いてあったりするため、誤って踏んでケガをしないよう足をしっかり保護できる靴を履いていくとよいです。
また、洋服が木材などに引っかかって転倒する危険性があるため、裾が広がった服などは避けましょう。
なお、建設現場には暖房器具がないため、冬場は厚着をして出かけましょう。
2.ヘルメットで頭を保護する
2つ目が、建築現場に入るときはヘルメットを着用することです。
万が一頭上から物が落下してきたときに、頭を保護しておかないと大けがをしてしまうので、見学の際はきちんとヘルメットをかぶりましょう。
施工業者の多くが施主用のヘルメットを用意してありますので、ヘルメットを置いてある場所を教えてもらい、現場に立ち入る前に装着します。
3.建物に触れないようにする
3つ目が、見学中に建物に触れないようにすることです。
建設中の現場を見学させてもらえる機会はなかなかないので、つい触ってみたくなってしまうかもしれませんが、目で見るだけに留めておきましょう。
万が一施工途中のものを破損させてしまったら、工事の手間が増えてしまいますし、ケガをする場合もあるため、直接触れるのは避けてください。
4.大工さんたちにあいさつをする
4つ目が、建築現場に入るときに大工さんたちにあいさつをすることです。
明るくあいさつをしてもらえると、大工さんたちも気持ちよく接することができるでしょう。
「仕事中に声をかけたら悪いかな」と思うかもしれませんが、あいさつだけはしておくとよいでしょう。
大工さんにあいさつをしたときに会話のきっかけになることもあるので、すれ違ったときには声をかけるようにしてみてください。
5.自分の希望は大工さんではなく担当者に伝える
現場を見学して修繕をしてほしい、追加で依頼したいと思ったときには、大工さんではなく担当者に伝えるように注意しましょう。
見学をしているときにその場にいた大工さんや現場監督に直接依頼してしまうと、工事のスケジュールが遅れてしまったり、施工費のトラブルになったりする恐れがあります。
「ここはこう変えてほしい」「仕様をこのように変更してほしい」といった希望は、建設業者の担当者に伝え、再度見積もりを作成してもらいましょう。
金額を確認してから工事を改めて依頼をすれば、施工費が高くなるトラブルを防げ、施工する側も変更点を把握しやすくなります。
施主以外の人が建築途中の建物を無断で見学するのは問題行為
ここまで施主であっても許可を取って建築現場に入らなくてはならないとお伝えしましたが、施主以外の人が勝手に建築途中の建物を見学するのは問題行為です。
たとえ建物が出来上がっていなくても、他の人が許可なく立ち入ってはいけません。
知らない人が建築現場に立ち入り、家の中の状況を知られてしまうと、空き巣に入られたりプライバシーを侵害されたりと、防犯面でリスクがあります。
また、タバコの燃えカスから火が出たり、いたずらで放火されたりする危険性もあるため、建築現場は関係者以外立ち入り禁止となっています。
そのため、建築途中で近所の人に見学をさせてほしいと頼まれても丁重に断り、自分たちも建築途中の家があっても勝手に立ち入らないよう気を付けましょう。
家が建てられている過程を見たいときはあんしん工程検査を依頼しよう
今回は家の建築中の見学についてお伝えしました。しかし、窓や台所の収納など、設備がある程度設置され始めた後や壁紙などが貼られ出したタイミングで見学に行ってしまった場合は注意が必要です。
建築関係者ではない限り、素人にとってどこが不備なのかわからない場合も多いのです。ハッキリとすでに破損してしまっている箇所などはある程度見つけやすいかもしれません。
それとは逆に日頃全く目にすることのない、家を建てる工程で重要な「基礎」の部分だったり、構造金物の部分などは設計図を見たとしても素人にはあまり正確に判断ができない場合も多いでしょう。
このように「家が建てられている過程を見たいけれど見学をしてもきちんと施工されているか素人には判断できないから、プロに確かめてほしい」という方は、イクスプランのあんしん工程検査がおすすめです。
当社のあんしん工程検査では、新築の一軒家を建てるときのそれぞれの工程を検査し、きちんと施工が行われているかくまなくチェックします。
家の基盤となる基礎部分や、柱や梁、土台など家の骨組みを支える金具が適切に取り付けられているかを調べ、防水性や室内断熱材(天井)検査も検査します。
また家が水平に建てられているか、排水設備に問題がないかなど、細かく確認を行います。
検査実績が豊富な建築士が検査を担当いたしますので、安心して新居で生活をしたい方は、ぜひ当社へご相談ください。
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- Tel 092-862-8880
- 記事監修:中嶋栄二
- EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所代表。建築士でありながら住宅診断を行うなど、家にまつわる幅広いお悩みやご相談などに対応。年間100件以上の実績で皆様の住宅に関するお悩みを解決します。【資格等】一級建築士・耐震診断アドバイザー・住宅メンテナンス診断士・建物危険度判定士フラット35適合証明技術者など